犬の前立腺腫瘍

前立腺腫瘍とは前立腺に悪性の腫瘍ができる病気のことです。
前立腺はオス犬の膀胱の下にあり、精子の運動能力を活発にする精液を分泌し生殖機能に関わったり、射精や尿の排泄を補助する役割があります。
前立腺腫瘍を放置しておくと全身に病気が広がり、命を落とす危険が高まります。
7~9歳頃のオス犬に多く発症します。

【症状】排尿、排便障害があったり強い痛みが生じ歩くことを嫌がる

腫瘍が小さい場合は症状がほとんど見られません。

前立腺が大きくなり進行すると、直腸を圧迫してくると排尿障害や排便障害が起こります。
尿漏れをしたり、血尿が出たり、尿が濁ったり尿が出にくくなったりします。

便秘になり排便をいきんでするようになります。

発熱があったり嘔吐したり腹部が膨張したりするようにもなります。

強い痛みが出てくると、歩き方がおかしくなり歩くことを嫌がるようになります。
前立腺腫瘍と前立腺肥大の症状は似ていると言われていますが、歩くことを嫌がるというのは前立腺肥大との相違点です。

腫瘍が破裂すると敗血症や腹膜炎をいった重篤な状態に陥ることがあります。

【原因】加齢によるホルモンバランスの崩れが関係している

加齢によりホルモンバランスが崩れることが関係していると考えられています。
他にも紫外線や化学的発がん物質、免疫不全の影響もあると言われています。

【治療】痛みを和らげる投薬治療や、前立腺を切除する外科手術

レントゲン検査、尿検査、血液検査、超音波検査、細胞の病理検査を行い症状を確認します。
前立腺を切除する外科手術やレーザー治療を行うこともありますが、完治することは難しいとされています。
前立腺を全摘出する際は尿道を含めた摘出になります。

前立腺腫瘍を早期に発見することは難しく、症状が発見された時にはすでに骨や肺などの他の臓器に転移していることが多いため手遅れになることがあります。
その場合は、有効な治療はなく症状を和らげる治療が主になります。

痛みを抑える治療を施したり、尿路カテーテルを設置し尿路変更の手術を行うことがあります。

【予防】早期発見と早期治療のため定期検診を受ける

残念なことに前立腺腫瘍を予防することはできません。
前立腺の病気は去勢手術を行えば予防できると言われていますが、前立腺腫瘍の場合は去勢手術を行っていても予防することはできません。

それで、早期発見と早期治療を行うために排尿や排便時に困難が見られたら、早急に病院へ行きましょう。
また、定期検診を受けることも大切です。

普段から免疫力を高めるようにしておくことも必要です。

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