犬の疥癬

疥癬とはヒゼンダニによって引き起こされる皮膚の病気です。
ヒゼンダニは顕微鏡で覗いて分かるくらい小さいダニで、耳ヒゼンダニやショウセンコウヒゼンダニなど多くの種類があります。

伝染性がとても強く、感染すると2~6週間で症状が出始めます。

【症状】激しい痒み、赤いぽつぽつした発疹、フケや脱毛などが生じる

疥癬の主な症状は激しい痒みです。

メスダニは皮膚の中に2~3mmの深さの疥癬トンネルと呼ばれるトンネルを掘って住みつき、卵を少しずつ生み落としていくためにものすごく痒がります。

また、皮膚の柔らかい場所に赤いぽつぽつとした発疹が見られます。

進行するとそこに厚いかさぶたが作られ、その下にヒゼンダニがさらに増殖していきます。
激しい痒みのために、掻きすぎて脱毛になったりその傷口から細菌感染を引き起こしてしまうこともあります。
あまりの痒さに食欲をなくすこともあります。

体温が高くなるとヒゼンダニの運動も活発になり、かゆみはひどくなります。

放置しておくと病変が全身におよびひどいストレスを感じるようになります。
感染している約8割で耳介ひっかき反射が見られます。

【原因】すでに感染している動物との接触が原因となる

ほとんどの場合は、すでに感染している犬と接触することにより感染します。

また、ダニがついている首輪やブラシなどに間接的に接触することでも感染してしまいます。
感染していた犬から落ちたダニがいる場所を通るだけでも感染することもあり、大変伝染性が強い病気と言えます。

【治療】薬用シャンプーや薬浴、殺虫効果のある注射などで治療

皮膚の表面を強くこすり顕微鏡で確かめます。

皮膚の炎症を起こしている部分の毛を刈り病気の範囲や程度を見ます。
ヒゼンダニを駆除するために殺虫効果のある注射をし、かゆみを抑える薬や抗生物質を投与して治療します。

過酸化ベンゾイルの入った薬用シャンプー、殺虫効果のある薬剤を混ぜたお湯に体を浸す薬浴、外用薬を塗布することも行います。
治療を始めてから症状が軽減したように見えても再発する恐れがあるので獣医師の指示通り治療を続けましょう。

【予防】感染した犬との接触を防ぐ、衛生面を整える

感染している犬との接触を避けるためリードなしで散歩をすることはやめましょう。

疥癬は年齢に関係なく感染しますが免疫力が弱いとダニが繁殖しやすいので、子犬や老犬、病弱の犬には特に気をつけましょう。

多頭飼いをしていて疥癬に感染した犬がいる場合、タオル、マット、リードなどをすべて消毒し隔離することが必要です。

人にもうつる可能性もゼロではなく、完成した場合、発疹やかゆみを引き起こす恐れがあるそうです。

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